11/23(木)22:15。東京駅9、10番ホームに上がってまず確認したのは、売店の営業時間だった。
 今宵の宿である、23:00発大阪行き寝台急行「銀河」は、食堂車はもとより車内販売も飲料水の自動販売機も無い。とにかく乗車前に、夜食なり寝酒なりを購入する必要があるわけで、かといって発車の45分も前に購入してしまっては具合が悪い品物もあるし・・・ 営業時間を確認したのはそのためだ。
 ちなみに、営業終了時間は23:30。23:43発の夜行快速「ムーンライトながら」の利用者も視野に入れての設定だろう。

 まもなく、品川方面からやって来た「銀河」が10番線に入線し、しばらく停止したのち神田方面に去っていった。新幹線ホームの増設により側線はなく、ホームに停止した状態での機回しを行わないのだ。やや冷たい風にさらされながら、神田方面に向けてビデオカメラをセットして待った。
動画
東京(4.82MB 1分50秒)
 22:45、「銀河」の入線。編成は電源車を入れてもわずか7両だった。1949年(昭和24)に登場した伝統ある急行列車にしては、寂しいではないか。かつては何本も走っていた東海道本線(東京方)の夜行急行列車も、淘汰に淘汰を重ね、生き残った最後の一つが「銀河」なのである。
動画
東京他(2.16MB 48秒)
 乗車率については後述するとして撮影を終えて指定された5号車に入ると、上段に荷物を押し上げる客、早速シーツ類をセットする客、それをよける下段の客。更には財布片手に売店に向かう客などで通路が賑わっていた。
 帰省ラッシュ時の様相だった車内の空気が落ち着いた頃、発車の案内に続きかすかにドアの閉まる音が聞こえ、列車は動き出した。今や貴重な存在となった寝台急行列車の旅の始まりだ。
 隣のBOXには、ディズニーランドに遊びに来た帰りらしい親子連れが陣取っていた。会話は関西訛りである。上段から末っ子と思われる坊やが顔を出し「ビールをのんでるのが、ひとり、ふたり、さんにん・・・」と指差しながら数えた。僕もその1人で、お祖母さんと思われる方が缶ビール片手に苦笑していたが、お陰で場がなごんだ。
 やがて今晩最初で最後の案内放送が終わり、最初の停車駅、横浜・・・ではなく、品川に到着。急行列車ならではの、のんびりさだ。
 23:25、横浜着。まだ多くの人がホームに居て、ほろ酔い加減のこちらを見るとも無く見ており気恥ずかしい。

 やや疲れを覚えたので横になった。と、床下から発生する異音が気になった。しばらくしたら鳴り止み安心したのも束の間、再発した。
 音質と断続的に発生することから、洗面所もしくはトイレに給水しているポンプの音ではないかと推測される。文句を言う人はいないとはいえ、夜行列車としては問題だ・・・