'83年8月4日(木)の早朝。
 青函連絡船「羊蹄丸」の船内にカッコウのさえずりが流れ、眼を覚ましました。
 時間は4:15。函館到着の10分前です。
 窓の外には既に街明かりが見え、船内はざわめいていました。

 連絡船の桟橋を背に少しカーブしたホームには、函館行きの特急「北斗1号」と山線経由旭川行きの特急「北海1号」が仲良く顔を並べていました。それは、函館駅のゴールデンタイムといえる光景でした。
 藤城線、大沼公園経由の「北海1号」で森まで行き、砂原線、仁山経由の各駅停車で引き返しました。左の写真は当時信号所だった(でも客扱いしていた)仁山です。 

 五稜郭で江差、松前行きの普通列車に乗り換え、江差に到着したのが9:56。徒歩でかもめ島、といっても北海道と地続きの島に行ってみました。
 かもめ島には短い夏を謳歌するかのような海水浴客が多数いました。泳ぐにはちょっと肌寒い日でしたが・・・
下の写真は江差のシンボル的な“瓶子岩”です。
江差駅 瓶子岩
 松前線
 木古内と道南の城下町松前を結んでいた50.8kmの路線。
 青函トンネルの開業直前である'88年(昭和63年)2月1日廃止。函館バスが代替運行中。
 江差での観光タイムのあと木古内に戻りました。
 14:32。江差、松前行きの気動車が到着しました。前2両が松前行き、後ろ4両が江差行きだから勿論前寄りの車輌へ。すると、子供の手を引くお母さんが、
 「これ(江差線の)上ノ国に行きますか?」
 と聞いてきました。分割、併結の弊害でしょう。

 14:37に発車した列車は峠を一つ越え、渡島福島で海岸に出ました。
 一旦内陸部に入り渡島吉岡が近付くと青函トンネルの工事基地が現れます。
 青函トンネルは、今年(当時)の1月27日に先進導坑が貫通し、列車の走る本坑も残り2キロほどになっているそうです。
 北海道の最南端である白神岬の北側をトンネルで抜け再び海岸に出ました。天候に恵まれたので目を凝らしましたが、津軽半島は霞んで確認できませんでした。

 原色を派手に使ったおもちゃのような家々の上を高々と跨ぐと前方に松前城が現れ、15:54に松前に到着しました。駅前には「北海道最南端の町 松前駅」の碑が据えられていました。
青函トンネルの工事基地。渡島吉岡にて。 松前駅
 松前から函館に戻り、函館からは長万部行きの普通列車に乗車しました。
 早くも睡眠不足の影響が出て、終点で車掌に起こされました。その日は長万部で駅ネしました。