気流の影響で揺れに揺れた1626便。紀淡海峡付近からは雲の中を進み、次に目にした地表には住宅地が広がっていました。

 「大阪湾の見える方向からして伊丹空港には南東の方角から進入するようだな・・・ 僕にも分かる建造物は無いかな?」 あと数分で着陸してしまいますが、かなり楽しい時間です。

 やがて進行方向左手に大阪城が現れました。やや離れたところに通天閣。中之島も見える・・・ 大阪駅! 梅田貨物駅!! 阪急電鉄の三複線!!! おぉ堪らんぞ!(笑)

 伊丹空港初体験の僕は興奮を内に秘めながら俯瞰していました。
 それにしても市街地の空港を挙げるとすれば、まず福岡が念頭に浮かぶ僕ですが伊丹の立地も大概ですね。
大阪国際空港(伊丹空港)付近の地図です。

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 リムジンバスはミナミへ走る 大阪空港交通バス
 行きの便から夜景を俯瞰した街に、このような形で降り立つとは妙なものです。機上からは掴めない人波や行き交う車の織り成す活気を眼前にすると尚更でした。

 さて。大阪着いたら何処行こか?の件。その候補地は二つでした。

 1.城東貨物線淀川橋梁。通称「赤川鉄橋」。
 2.南海電気鉄道高野線の汐見橋−岸里玉出間。通称「汐見橋線」

 ・・・です。

 前者は鉄道道路併用橋として知られる鉄橋です。2018年(平成30年)のおおさか東線北梅田−放出間開業に向けた複線化によって、近々道路が閉鎖される※という情報を得ており気になる存在でした。

 後者は大都会大阪にあって地方路線的な風情を愉しめる路線として知られています。こちらも汐見橋から新大阪駅に至る「なにわ筋線」の計画が提唱されており、実現すれば様変わりするでしょう。ただし今のところ計画は具体化していないようです。

 いずれにしろ本命は「本日中に千葉に帰還する」ことですので、どちらかに絞らねばなりません。大雪に見舞われた関東へと向かう足は東海道新幹線です。その状況を把握せねばと考えました。

 そのため新大阪駅行のバス乗り場に並んだわけですが、行列は遅々として進まず・・・
 今思えばモノレール(大阪高速鉄道大阪モノレール線)と電車(北大阪急行電鉄南北線+大阪市営地下鉄御堂筋線)を乗り継げばなんてこと無いことでした。しかし、

「ぼ、僕。 い、い伊丹空港。 は、初めてなんですぅ・・・」

 という緊張感からかバス乗り場の波に普通に飲まれていました。
 お!これはチキンラーメンラッピングではないですか。後日調べたところ「チキンラーメンひよこちゃん号」とのこと。
あぁ。この塗装がデフォなのね・・・ とモノレールを観察している場合じゃない。
 「なんば行きのバスならばすぐにご乗車になれます!」との声が聞こえたため、即刻そちらを選択しました。
 この時点で目的地はキタ側の赤川鉄橋ではなくミナミ側の汐見橋線に絞られました。


 それほど席が埋まらぬまま空港をあとにしたリムジンバスは、一般道から阪神高速11号池田線に入りました。

 土地勘が皆無のため鉄道絡みの施設を目で追っていた僕です。新幹線の高架橋が現れれば大阪市の中心部に接近しつつあることくらいは分かりました。ここは・・・
↓ この付近ですね。
阪神高速11号池田線加島IC付近の地図です。

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 東海道本線塚本駅を通過する683系電車と並走しました。この列車は大阪駅15:42発の富山行特急「サンダーバード27号」になる回送列車のようです。

 ビルを貫く構造が特徴の梅田出口を過ぎれば、まもなく1号環状線に合流します。4車線一方通行の環状線は、余所者には(特にドライバー目線で)結構なインパクトです。
15:45になろうかという頃、ようやく南海電鉄難波駅が見えました。空港でのバスの待ち時間は勿体なかったな・・・
早速入場すると櫛型ホームの一角に橋本行「りんかん」の姿がありました。
「りんかん」の発車シーンです。
汐見橋線の接続駅岸里玉出に移動するため河内長野行普通列車に乗車しました。
※赤川鉄橋の道路は2013年10月31日をもって閉鎖されました。