「雨降りカエルの巻」であります! 熊本電気鉄道 菊池線
 ・・・というタイトルでお分かりの通り、次のお目当ては熊本電気鉄道菊池線上熊本−北熊本間3.4kmで活躍する、青ガエルこと5000系電車でした。
 現在5101Aはケロロ軍曹のラッピングが施されているとのことで、まぁなんというか鉄的には賛否両論ありそうな装いではあります。

 青ガエルに逢うのならば、まずは上熊本駅に向かいたいところです。
 しかしこの時間の鹿児島本線の上り列車は30分ほど間の空くダイヤなのに加えて、このあと熊本14:08発三角行特急「A列車で行こう3号」の乗車を控えていました。

 鉄の性(さが)ゆえ「A列車で行こう3号」の入線も撮影したい僕には、青ガエル詣でに充てる時間が賞味1時間強しかなかったわけです。
 僕が熊本に到着したのが12:32。青ガエルは上熊本駅に12:41に到着して12:50に折り返すダイヤです。状況から見てタクシーを利用せざるを得ませんでした。

 あいにくの雨模様のため、余計な荷物をコインロッカーに預けるなどして少々時間を費やしたあと、僕は駅前で客待ち中のタクシーに乗りました。この時点で12:50に間に合うかどうか微妙な時間に感じられましたが、
 「上熊本駅までお願いします。」
 と告げました。
 運転手氏は「熊本駅で乗るにしては妙な行先だな?」。あるいは「電車に乗り遅れたのかな?」と思ったでしょう。
 当時の僕は運転手の考えに思いを巡らす余裕などなく、腕時計とワイパーの払拭する向こう側の景色と料金メーターをつぶさに確認していたのでした。

 車は途中から市電の上熊本線沿いの道を行きました。あっさり間に合う気配になりながら、一方でなかなか上熊本駅が現れません。信号待ちの度に歯がゆい思いが募りました。

 時間が12:48辺りに達した頃、僕は堪らず上熊本からの乗車を諦めて行先を池田駅に変更しました。池田駅は線内唯一のトンネルのそばに設けられた駅で3年前にも訪れています。
 その経験からホームに屋根が設置されているのを覚えていましたし、元々今回の旅で下車する候補地でもありました。
 当然運転手氏に行先の変更を不審に思われても仕方ない状況です。僕は氏との会話の中で「緑色の電車」の撮影が目的であることを伝えました。

 車が上熊本駅前に差し掛かったのは、まさに12:50でした。青ガエルはまだホームに停車しているのが見えましたが、おそらく下車しても間に合いませんでした。車が駅前を過ぎて次の角を右折するべく信号待ちしていた時、20〜30mほど前方の踏切警報機が作動して、北熊本行の青ガエルがゴトゴトと道路を斜めに横切って行きました。

 「行ってしまったけど(池田駅で)間に合わなくていいんですか?」
 と運転手氏。僕は
 「はい。北熊本から戻って来る列車を撮影しますから。」
 と返しました。
上熊本駅〜池田駅付近の地図です。

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 少々バタバタしましたが無事池田駅に到着しました。この環境ならばなにもコインロッカーを利用せずとも良かったなぁ、と所謂あとの祭りです。
 水を得た魚ならぬ雨を突く青ガエルです。ラッピングのみならず車内放送もケロロが担っていました。
上熊本駅に到着しました。
中吊り広告もケロロ尽くしでした。
 青ガエルを見送った僕は熊本電気鉄道上熊本駅をあとにしてJR上熊本駅に向かいました。