「遜色特急」の旅もまた楽し  その1 「はやとの風」
 吉松駅では3分で接続の11:24発鹿児島中央駅行き特急「はやとの風1号」に乗り継ぎました。
 2両編成の「はやとの風」は吉松方の2号車が自由席ですが、接続時間が僅かなことから念のため指定席を確保していました。
 この列車は「九州の幸せな鉄道フリーきっぷ」で指定席を利用できるルールの適用外ですので、追加投資が必要でした。結果として指定席に関しては空席が目立っていましたが。


 画像は「いさぶろう1号」あらため11:49発人吉駅行き「しんぺい2号」と「はやとの風1号」のツーショット。日に二度展開される並びは、当駅における定番の風景です。
 それにしても共にキハ40系気動車のリニューアルだけに、予備知識がなければ普通列車と特急列車の並びとは思えない光景です。両者とも登場後およそ9年を経て少々色褪せており、国鉄時代の雰囲気を残す当駅に馴染んで来てはいます。

 「はやとの風1号」の発車が迫ったため、そそくさと指定の席に着きました。「はやとの風」登場と同時に駅弁販売を再開した、ホーム売店の様子も確認したかったのですが、睡眠不足で動きが緩慢になっていたのか叶いませんでした。
 動画は吉松駅発車時の模様から栗野駅を経て大隅横川駅に到着するまでをまとめました。

 最初の停車駅栗野は水俣駅とを結んでいた山野線(1988年2月1日廃止)の分岐駅でした。乗り潰しに精を出していた30年前の夏、駅近くの商店で飲んだラムネの味を思い出します・・・

 大隅横川駅到着の前の車内放送では、第二次大戦中に受けた機銃掃射の貫通痕について触れました。それについてはのちほど。
 話は前後しますが栗野駅発車後に入手した弁当「百年の旅物語 かれい川」と発泡酒「サツマゴールド」です。「鮎すし」を収めたばかりのお腹は、八分目にも達してない(?)から余裕で食せます。

 弁当はともかく発泡酒は余計だろ!というなかれ。芋焼酎「白波」でお馴染みの薩摩酒造さんの「サツマゴールド」は、サツマイモ、麦芽、ホップが原料とのことで、一応地のものだけに押さえておこうと購入しました。

 弁当は肝心の嘉例川駅までひも解くのを我慢。発泡酒は冷たいうちに飲むべし、と早速いただきました。ほのかな芋の薫りを愉しめる逸品です。
11:40、大隅横川駅に到着しました。観光停車は4分間です。
 4分間という微妙な時間に腰が引けたのか多くの客がホームにとどまる中、僕は駆け足で駅舎に向かいました。これが呼び水となり、何名かが追随しました。

 画像は件の機銃掃射の跡です。
 終わり方を考えずに突入した戦いは、かくも長閑な地の小さな駅や街までもを戦禍に巻き込むことになったのですよね。形は変われど、民衆が国政に抗えずに流されているのは現代も同じではあります。
 折角なので駅前にも出てみました。戦火を免れ、開業した明治後期以来百年以上の歴史を刻んできた駅舎です。登録有形文化財に登録されています(登録・・・登録、となってますが表現として誤りではないようです)。
新年を祝う角松が文字通り花を添えていました。