肥薩「川線」途中下車の旅  その1 肥薩線 吉尾駅・海路駅
 八代からは鹿児島県の隼人までを結ぶ肥薩線124.2kmの旅へと進みます。

 肥薩線の特徴は言わずもがなですが、急流の球磨川沿いを行く八代−人吉間。スイッチバックとループ線を擁する山岳路線の人吉−吉松間。そして古(いにしえ)の風情漂う木造駅舎を残した吉松-隼人間・・・と、それぞれの区間が鉄道ファンのみならず一般の旅行客をも惹きつける、正にそれ自体が観光の対象となりうる魅力を凝縮した路線です(ちょっと力が入り過ぎか)。その肥薩線の旅を朝6時台から始められるこの喜び。睡眠不足の身でありながらテンションは上がり気味でした。

 6:40に到着する人吉からの上り始発列車が折り返し6:44発人吉行となりました。
 ただでさえ関東よりも夜明けが遅い上に曇り気味の空模様では、なかなか明るくなりません。人吉行が発車した時は夜の続きという感じの八代駅でした。

 ようやく明るくなった頃、瀬戸石駅に到着しました。ここでは2本の上り列車と交換するため19分間の大休止です。
 その1本目の7:11発新八代行1222Dが走り去ったあと駅前に出てみました。
 ホーム上の待合室が駅舎を兼ねているような瀬戸石は、本来駅本屋があるべき位置には画像の表示が建っているのみでした。
 これは八代方のホーム先端部です。肥薩線では多くの駅で、このように蒸気機関車時代のまま嵩上げされていないホームを目にすることができます。山の冷気とアイドリングの音が砂利敷きのホームを包んでいました。
 これで蒸気機関車が現れてくれたら絵になるのですが「SL人吉」の運行は春を待たねばなりません。
 昨年(2012年)7月の九州北部豪雨の影響で宮地止まりで運行中の特急「九州横断特急2号」が通過すれば大休止の終わりです。
八代駅での様子から吉尾駅到着前までをまとめました(この動画は2013年2月19日に追加しました)。
 7:39着の吉尾駅で下車しました。吉尾駅は片面のホームに待合室があるだけの簡素な造りの無人駅です。下車したのはホーム上から球磨川を望められる佇まいに惹かれたからでした。

 8:15発の八代行1224Dに乗車するまでの30分ほどを利用して駅周辺を散策しました。動画はその模様をまとめました。
 1224Dでひと駅戻って海路駅で2回目の途中下車(瀬戸石を含めれば実質3回目か)。

 海路駅も吉尾駅と似た環境の無人駅です。対岸では道路の幅員を広げる工事や護岸工事が行われており、槌音が山峡にこだましていました。昨夏の豪雨による爪痕からの復旧でしょうか。
 8:30発の1225Dで海路駅をあとにしました。1225Dの車両は人吉−吉松間で運行される「いさぶろう」「しんぺい」用のキハ47形気動車です。所属する熊本車両センターから人吉駅まで丸々回送運転では無駄ですから、八代−人吉間の普通列車に充当されているのでしょう。
海路駅、吉尾駅付近の地図です。

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