いすみ鉄道(いすみ線・大原−上総中野間26.8km)にキハ52形気動車(キハ52−125)が導入されると報じられたのは、本年(2010年)9月初頭でした。キハ52−125は、長い間大糸線南小谷−糸魚川間で僚機のキハ52−115、同156とともに活躍していた車両です。
 画像は昨夏大糸線根知駅で撮影したもので、右側の車両がキハ52-125です。撮影当時、同系列が大糸線から撤退するとの情報は正式リリースされていませんでした。
 しかし悲しいかな、それは公然の秘密といえる状況にあり、多くのファンの姿がありました。
 大糸線でのキハ52形気動車の定期運用は2010年3月12日をもって終了。そして同8月22日の125号+156号による臨時快速「ジオパーク号」運行が大糸線での最後の運用となりました。
 房総での再出発が報じられてから、約3か月が経過した12月12日日曜日。デンタルサポート大多喜駅構内にて、「キハ52 WELCOME撮影会」が開催されました。
 キハ52−125は近々検査を受けるとともに、ボディカラーをクリーム4号+朱色4号(上の画像左側115号の塗色)へと変更するとのことで、その前にお披露目されたわけです。

 事前の情報では、撮影会の開催時間は10:30から14:00までとのことでした。
 五井9:22発の小湊鐡道上総中野行きと上総中野10:43発のいすみ鉄道大原行きを乗り継げば、大多喜には11:04に到着します。
 大多喜への移動方法として、これが乗り鉄も兼ねた最良のプランだったのですが、当日は朝から外せない用事があったため、マイカーで出かけました。
 デンタルサポート大多喜駅近くのコンビニに到着したのは、11:50頃のことでした。昼食を購入する妻を残し、「さっさと終わらせなきゃ!」と駅に向かうと・・・
 なんと駅前には長蛇の列!

「これは単にグッズ購入希望者の列だよね!?」

「撮影会目当ての人じゃないよね!?」


 と祈りつつ、スタッフの方に尋ねたところ、皆さん撮影会の参加希望者なのでした!!
 あまりの混雑に撮影会は入れ替え制で行われていたのです。
 今回の撮影会については、全国紙(地方版)でも取り上げられたため、窺い知れたことではありました。
 それにしても、いすみ鉄道社史に残る(?)盛況だったのではないでしょうか。キハ52形導入の反響の大きさを体感した次第です。

 しかし感心している暇はありませんでした。
 午後にも妻主体の別件の用事があったため、滞在時間には限りがありました。僕は窓口で記念1日フリー乗車券を購入したあと、コンビニに戻りました。
 そして車を走らせてやって来たのは、上総中野方の隣駅である小谷松。片側1面のホームがある無人駅です。
 ちょっとずるいようですが「いすみ鉄道社長のブログ」にあった

「列車ご利用でお越しの方は入場制限の対象とはなりません。(時間制限はあります。)」

 というルールを活用させていただきました。
 妻は車で、先ほどのコンビニにとんぼ返り(申し訳ない・・・)。
待つこと約5分。12:07発の大原行き16Dがやってきました。画的に電線がうるさいけれど仕方ないです。
動画
小谷松−大多喜間(34.21MB 1分32秒)
 到着する16Dと大多喜までの車窓をまとめました。キハ200型は、昨年10月からムーミンのキャラクターが装飾されています。
動画
大多喜(29.45MB 1分20秒)
 キハ52−125は「そと房」のヘッドマークを掲げていました。内房線、外房線を準急・急行列車が循環運転していた古き良き時代を想起するヘッドマークです。
 この時間は、僕の乗車した16Dと上総中野行き17Dが交換するため、賑々しい構内が一際活況を呈しました。

 キハ52は来年(2011年)3月から営業運転を開始する予定です。短時間の滞在に、かなり物足りなさを引きずりつつ大多喜をあとにした僕ですが、まずは試運転の情報が伝われば再訪したいところです。社長の野望「気動車王国千葉復活」「昭和の鉄道再現」の前途を祝してレポを締めくくりたいと思います。