青森駅17:22発の函館行き特急「スーパー白鳥」19号を撮影しました。
 この旅も終わりが近づきました。

 僕は当初青森を離れる列車として上野行き寝台特急「あけぼの」を希望しましたが、動き出しが遅かったため旅行初日の「北陸」同様に寝台券を入手できませんでした。
 その一方、勤務の都合で翌日中には帰宅せねばならないという状況でもありました。この場合移動の手段を鉄道に絞るならば東北新幹線の自由席を利用するのが常套ですし、元々航空機を利用することも考えていませんでした。

 それでも僕は「あけぼの」を諦めきれませんでした。
 北陸鉄道以降の旅程からして「金沢→北陸、信越、羽越、奥羽本線経由で青森→東北本線etc経由で千葉」の乗車券を購入すれば遠距離逓減制を利することができましたが、前々日金沢駅で購入したのは青森までの乗車券でした。その購入の際も「あけぼの」の寝台券は手に入りませんでした。

 念願かなったのは前日朝の弘前駅です。青森行き「あけぼの」でヒルネを体験する前に、祈る気持ちで「みどりの窓口」に足を運びました。
 キャンセルしたのは個人の方なのか旅行社なのか。いずれにしろ(非常に贅沢な展開となりましたが)A寝台個室通称シングルデラックスを確保できました。部活動の関係で家族よりも一足早く帰宅する次男坊のために、補助ベッドも予約しました。
 前時代的汽車旅の始まり 「あけぼの」  その1
 「あけぼの」編成がディーゼル機関車に牽引されて青森駅1番ホームに入線しました。上り「あけぼの」のプロローグの顔DE10は、大型客船を丁寧に岸壁に横付けするタグボートを連想させます。
 繁忙期でもあり朱色の機関車と青い寝台車両の短い競演を撮影する姿が多く見受けられました。高揚してホームを駆けるお子様の姿は遠い昔の自分を見る思いです。でもママを心配させちゃだめだぞ。(笑)

 早速1両に11あるA寝台個室の一部屋に入室。車窓からは港と駅を一跨ぎにする青森ベイブリッジが見えました。
 まだ明るい時間帯に寝台特急列車の旅を始められるとは、なんと贅沢なことでしょう。青森駅を18:08に発つ「あけぼの」が終点上野駅に到着するのは翌朝6:58ですから、12時間50分の長い「汽車旅」です。

 新幹線を利用すればどうかと調べると、青森駅18:46発の特急「白鳥32号」と八戸駅20:00発の「はやて32号」を乗り継げば東京駅着が23:08です。本日中に帰宅するのは難しいものの、さすがの速さです。
 当駅から長岡駅までの牽引機はEF81形電気機関車です。この春(2009年3月)のダイヤ改正までは全区間で牽引していましたが、現在上野−長岡間はEF64形電気機関車0番台(2010年3月以降1000番台)が担当しています。
 当日の上り「あけぼの」は最後尾の電源車1両を含む9両編成でした。5号車、6号車は窓が2段に並ぶ外観が特徴的なB寝台個室、通称「ソロ」です。
そして僕等の一夜の宿となる7号車A寝台個室。シングルデラックスです。
 18:12。遅延した東北本線からの接続を図った「あけぼの」は、4分遅れて青森駅をあとにしました。動画は青森発車前の車内放送と新青森駅を通過する辺りまでをまとめました。