定番の交換風景 大糸線 その1
 僕にとっては24年振りの大糸線です。この機会に前回大糸線を訪問した際に撮影した画像を紹介いたします。
 「信州ワイド周遊券」を手に新宿で乗車したのは23:45発の南小谷行き急行「アルプス11号」でした。

 1985年(昭和60年)4月号の時刻表をひも解くと、当時急行「アルプス」は定期列車が昼行3往復、夜行2往復の計5往復体制でした。
 このほか不定期列車は昼行2往復、夜行3往復でした(各最大運行日の本数)。

 蛇足ながら昼行の「アルプス」は新宿−岡谷間にて、これも懐かしい飯田線直通急行「こまがね」と併結運転していました。
 当日の「アルプス11号」は空気輸送状態でした。上記の通り盛大と言ってよい「アルプス」の運行数は、少なくとも定期夜行に関しては過剰だったようです・・・・
 新宿から中央東線方面に向かう定期夜行列車は23:20発の「アルプス9号」、この「アルプス11号」のあとに23:55発の普通列車上諏訪行き441Mまでも運行していました。
 「アルプス11号」は定刻に発車したと思います。
 左側に見えるスカ色の車両は、なんと21:19から5番ホームに入線している上諏訪行き441Mです。
 いきなり終点の南小谷です。松本からは普通列車としての運行となり7:23に到着したようです。
 僕は当駅7:39発の糸魚川行き普通列車、つまり画像右側のキハ58系に乗り換えました。

 この先の北小谷以北は「信州ワイド周遊券」の適用エリア外でしたので北小谷−妙高高原間(北小谷→糸魚川→直江津→妙高高原)の乗車券を糸魚川行きの車中で購入しました。南小谷−糸魚川間がワンマン運転となったのは1993年(平成5年)3月18日からのことです。
 終点糸魚川の到着時刻は8:34でした。

 残念ながら南小谷以北の通称大糸北線では撮影していませんでした。なんという体たらくでしょう。(泣)  話を2009年の夏に戻すとします・・・


 大糸北線で活躍するキハ52形気動車が目当てで訪問した僕。撮影地は確定していませんでしたが、鉄道利用のうえ天候不順では駅撮りするほかなさそうでした。
 その場合の定番ポイントが根知(ねち)駅です。同駅は大糸北線内唯一の交換可能駅で、1日4回行われる交換風景は数々の雑誌やサイトで紹介されています。
 旧型気動車が行き交うそれは、そう遠くはない将来に消えると思われる情趣豊かな被写体のひとつです。
 当日「根知交換」を撮影するチャンスは残り3回でした。僕が乗車した432Dと429D(15:04頃)のほか、431Dと434D(16:56頃)、433Dと436D(17:52頃)です。
動画
根知(3.24MB 38秒)
 根知には対向列車429Dが先に到着していました。下車したあと速攻で撮影体勢に入ったものの落ち着きの無い映像になってしまいました。
 駅周辺は上下の列車が遠ざかると静寂に包まれました。駅舎は一段低い位置にあり、跨線橋はないため踏切と数段の階段を伝って駅舎に向かいました。この駅は僕が前回ここを通った年の春に無人化されています。

 降り出した雨は強弱を繰り返して止む気配がありませんでした。そして頂を雨雲もしくは霧で隠した山々からは時折雷鳴も聞こえました。周辺の散策もままならず、次の列車まで1時間と50分ほどをほぼ待合室で過ごすことになりました。
根知駅付近の地図です。

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 駅頭にバスの停留所があります。糸魚川バス(株)の糸魚川駅前と白馬岳の北麓に位置する秘湯蓮華温泉を結ぶ季節運行の路線です。時刻表を見ると当日は上下各2本の運行でした。画像のバスは15:26発の糸魚川駅前行きです。

 雪深い蓮華温泉への道程は幅員が狭隘な区間が多く、この路線バスの今シーズンの運行は10月13日で終了します。
 これとは別に地域住民の生活の足として運行する路線バスは、大糸線の西側100mほどの位置を通る国道を経由します(停留所名は根知新道)。
 当初は糸魚川から乗車した432Dをひと駅手前の頸城大野で下車して撮影したあと、バスを利用して根知に移動する計画も念頭にありました。
蓮華温泉付近の地図です。

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 雨が止んだので早めにホームに上がりました。後方の水田では数羽の親ツバメが餌を求めて低空飛行を繰り返し始めました。彼らも雨が止むのを待っていたかのようです。縄張りがあるのか違う種類の1羽の鳥を追い回す姿もありました。
動画
根知(7.52MB 1分31秒)
 ようやく交換の時がやってきました。まず到着したのは糸魚川行きの431Dです。
 駅南側に位置する踏切から根知駅を捉える構図も定番。やはり同業者様の姿がありました。撮影の邪魔にならないようさっさと乗車せねば。(苦笑) 続いて平岩行きの434Dの到着。どちらも16:56発です。