快速「SL/DL春さきどり号」 試運転
 2007年の「ちばデスティネーションキャンペーン」2008年の「おいでよ房総 春!発見」キャンペーンに続き、今年2009年もJR東日本千葉支社の「おいでよ房総 春!さきどり」キャンペーンの一環として、蒸気機関車の牽引する臨時列車が運行されることになりました。
 当初牽引を予定していたD51−498号機がボイラートラブルにより長期間の離脱を余儀なくされたため、代替として登板するのはなんとC57−180号機。新潟−会津若松間を結ぶ「ばんえつ物語号」の牽引を主として活躍している機関車です。
 優美な姿から「貴婦人」と形容されるC57型機が千葉県内を走行するのは、37年振りとのこと。D51−498号機の早期の復帰を願って止まない一人ではありますが、思わぬ形で実現したC57型機の到来には期待が高まってしまうのが正直なところです。その運行の概要は以下の通り・・・
  運行日 2月13日(金)、2月14日(土)、2月15日(日)


 快速「DL春さきどり号」
 DE10−1665号機牽引+12系客車7両+C57−180号機

 木更津9:15−姉ヶ崎9:48/10:58−千葉みなと11:57


 快速「SL春さきどり号」
 C57−180号機牽引+12系客車7両

 千葉みなと12:48−五井13:28/13:30−姉ヶ崎13:41/14:26−木更津14:51
 SL列車が五井に停車するのは2年前の「SLちばDC号」との違いのひとつでもあります。本運転は上記3日間ですが、前回、前々回の時と同様、試運転の走りを撮影してみました。
  2月06日(金)
 試運転が行われるのは2月6,7日,9〜11日です。初日のこの日は都合により午後からの鉄行動のため、「DL春さきどり号」試運転の撮影は諦めました。

 まずは小湊鐵道との絡みを撮るべく12:50頃五井駅へ。
 駅東側の小湊鐵道の車庫に向かい、詰所にいた職員の方に構内での撮影を申し出ると、
 「今日は、あれが通るからだめ。」
 とひとこと。「あれ」が蒸気機関車を指すのは読み取れました。その硬い表情と口調に時ならぬものを感じるほど、普段の対応と異なりました。まったり撮影できた2年前と比較しても違いは明白です。
 お遊び感覚で訪問したことに後悔と罪悪感を引きずりつつ、その場をそそくさと退散して姉ヶ崎方にある踏切脇へ移動しました。
 ここはJR、小湊鐵道各々に警報機、遮断機が設置されており、双方の間にはご覧の通りの空間があります。
 この日は歩道と草地(鉄道用地)の境界線にトラロープが張られ、警備員も数名配置されていました。やはり前回の試運転時とは違う物々しさです。とはいえ(勿論人数にもよりますが)鉄道用地に入らずとも撮影できる場所。上記境界線には既に三脚、カメラを構えた方が数名スタンバイしていました。
 やがて試運転列車の時間が近付くに連れ、当地での撮影者は十数名となりました。それでも混雑という程ではない状態です。そして列車到着予定の13:28になろうかという頃、
 「ここ(JR〜小湊間)での撮影は禁止です。」
 とベテラン風の警備員?が撤収を求めてきました。平穏だった空気が一変しかねないタイミングでの突然の指示です。
 残念ながら警備員によって認識の違いがあったようです。タイミングに難があったものの、この比ではないと思われる本番の混雑に向けたシミュレーションなのですから、正当な処置ではありました。その指示に全員抵抗することなく移動しました。
動画
五井(9.09MB 1分46秒)
 ・・・ということでカメラは手持ちですのでブレブレをご容赦ください。 列車は10分ほど遅れて到着しました。原因は京葉線内でのポイント操作ミスとか。普段やりつけない千葉みなとでの折返し運転が、失敗の要因かもしれません。
小湊との絡みです。
動画
五井(3.08MB 36秒)
 試運転列車を追いかけるべく速攻で五井駅に向かうと、ほどなくしてDL列車の牽引機DE10−1665号機が走り去りました。
 そして僕が乗車した本来13:50発の木更津行き普通列車(181M)は、試運転列車遅延の影響で3分ほど遅れての到着でした。
 181Mに一区間だけ乗車して姉ヶ崎で下車。SL列車は当駅で45分間停車するため追いかけるのが容易です。
 機関車の周辺は老若男女がカメラや携帯電話を手に撮影大会の状態でした。「鉄」ではない高校生グループのひとりは、

 「俺マニアじゃないけどわかる! SL超すげぇ〜!!」

 とハイテンションでした。分かるなら有望だ。この際「鉄」になっちゃえ!
 蒸気機関車の前頭部の左右に設置される板をデフレクター(除煙板)と言います。その下半分を切り欠いたような仕様のデフレクターが門司鉄道管理局式デフレクター。通称「門デフ」です。
 また煙突の金帯は、かつての特急「かもめ」専用機C57−11号機のデフレクターに装飾された「波にカモメ」を昨年11月に期間限定で再現した際に施されたもの。筋骨隆々の野武士を思わせるD51−498号機に対し、まさに「貴婦人」の装いです。
 蒸気機関車のエンスージャストはオリジナルにはないアレンジに眉をひそめるかもしれませんが、「鉄」の琴線をくすぐるイベント企画の多いJR東日本新潟支社のサービス精神に脱帽です。
動画
木更津(8.01MB 1分33秒)
 181Mに雁行する君津行き快速列車で木更津に先行しました。中線に待機中のDE10−1665号機と絡めて撮影した列車は、14:24発館山行き特急「さざなみ11号」、14:27発千葉行き普通列車(186M)、更に14:31発久留里行き普通列車(937D)です(186Mの警笛は僕に対してではなくホーム先端でカメラを構えていた方々へのものです。念のため)。
動画
木更津(6.94MB 1分21秒)
 14:38発の館山行き普通列車です。113系もそろそろ本腰を入れて記録しないといけないかな、と思う今日この頃です。
動画
木更津(11.05MB 2分09秒)
 SL試運転列車の到着です。
 コンデジ画像ですが、どうぞ。↓
動画
木更津(10.05MB 1分57秒)
 切り離されたC57−180号機は千葉でのネグラである車輌基地(幕張車両センター木更津派出)に入庫すべく、スイッチバックする形で君津方→千葉方→車両基地と進みます。
動画
木更津(8.28MB 1分37秒)
 本日の仕業を終えて給水中のC57。D51−498号機のトラブルが水絡みだっただけに、しっかり補給してあげてねと思わずにいられません。
 給水のあとは転車台をそろりそろりと通過して、夜を明かす引込み線に移動。やがて石炭の補給が始まりました。
動画
木更津(9.41MB 1分50秒)
 石炭が補給されている頃、DE10+12系客車の移動も始まりました。ご覧の通り推進運転で君津方に進み、16:00発東京行き特急「さざなみ16号」を追走するように戻ってきました。
  2月07日(土)
 試運転二日目のお話しは廃線跡の画像から始めさせていただきます。これはかつて木更津駅と陸上自衛隊木更津駐屯地を結んでいた専用線の跡です。撮影した場所は木更津駅から北に1kmほどに位置する、内房線の根切踏切のそばです。
 専用線は航空自衛隊補給所を結んでいた高柳線と、海上自衛隊補給所を結んでいた江川線の2本が存在していたとのことで、内房線から海側に分岐してすぐのあたりに用水路を跨ぐガーターが二つ残っていました(内房線との位置関係は右下の画像参照)。廃線となったのは1970年代とのことです。
 当日はあいにく曇りがちの空模様でした。前日はかなわなかった「DL春さきどり号」試運転列車の撮影は、晴天だと逆光気味となる当地から始めました。
動画
巖根−木更津間(5.75MB 1分07秒)
 9:20。「DL春さきどり号」試運転列車の通過です。
コンデジ&後追い画像ですがどうぞ。
動画
五井−姉ヶ崎間(3.23MB 38秒)
 列車は姉ヶ崎で1時間10分も停車します。追い掛けるのが楽なのは「SL春さきどり号」と同様です。
 次の撮影地は養老川の橋梁にしました。まずは通称「あずさ色」の183系「花摘み南房総号」とE257−500番台の定期「さざなみ」です。空模様は回復していました。
 大宮から武蔵野線・京葉線・内房線経由で館山を結ぶ「花摘み南房総号」は、本来の189系「彩野」編成に不具合が発生したため、代替車輌で運行したとのこと。
動画
五井−姉ヶ崎間(4.66MB 54秒)
 11:08分。「DL春さきどり号」試運転列車の通過。光線を考えて後追いにしました。
↓コンデジ画像ですが・・・・
動画
五井−姉ヶ崎間(6.06MB 1分11秒)
 当初は養老川の橋梁付近で2時間以上も過ごすとは思ってもいませんでした。晴天とは言え寒空のもとですので小用が近くなります。カメラの見張り番は、小遣いをあげるからと長男坊を呼び出して(彼の足は自転車)近在のコンビニで済ませました。
 13:33。「SL春さきどり号」試運転列車の通過です。
  2月11日(水・祝)
動画
五井−姉ヶ崎間(4.20MB 49秒)
 会社員ですので全ての試運転に付き合えるほど暇ではありません。2月9日、10日は真面目に勤務して試運転最終日の2月11日(水)を迎えました。2月11日は国民の祝日建国記念日です。沿線はより一層の混雑が予想されます・・・

 まずは4日前の一発目同様に曇天を逆手に取り、養老川の橋梁にて「DL春さきどり号」試運転列車を撮影しました。晴天ならば完全に逆光のアングルです。
対岸は護岸の改修工事中(?)です。
動画
蘇我(4.98MB 58秒)
 五井11:34発の千葉行き普通列車(166M)で追っ掛け。蘇我で下車すると貨物の発着線に試運転列車が停車していました。
 そのあと千葉みなとへ移動。ご覧の通りかなりの混雑です。
 この状況なのに「愛用のカメラに接触した!」だのと当り散らしている人物を目撃して悲しくなりました。そこに至るまでに鬱積したものがあったなら同情しますが・・・
 僕が一度は「鉄離れ」したのは、同様の状況に辟易したことも遠因であるだけに、八つ当たりされていたお子さんがトラウマになっていないか心配です。ちなみに「接触されたカメラ」にダメージは見受けられず、普通に撮影されていました。
動画
千葉みなと(0.95MB 11秒)
 特急「わかしお12号」の通過です。かなり危険な状況です。
動画
五井(17.61MB 3分26秒)
 五井駅に舞い戻り小湊鐵道との絡みのリベンジ!と行きたいところでしたが、動画的には困難でした。余りの混雑に、近くにいた超かわいい坊やが線路に落っこちないかヒヤヒヤしたものです。
 列車の停車時間は本来の2分を若干オーバーしたようでした。
動画
五井(4.15MB 43秒)
 DE10−1665号機の通過を小湊鐵道キハ200と絡めてみました。先ほどまでの人垣が嘘のように閑散としたホームをあとにした列車は、13:42発上総中野行きです。
動画
袖ヶ浦−巖根間(4.04MB 48秒)
 一度帰宅してマイカーで再出発。場所を吟味する余裕までは無かったため袖ヶ浦駅近くの直線区間で撮影しました。同業者さんが映っていますが、ご容赦ください。
後方の建築物は袖ヶ浦市役所です。