苦境の銚電にて  〜銚子電気鉄道〜
動画
犬吠−外川間 (6.15MB 1分12秒)
赤文字のキャプションが付記している画像にマウスポインタをのせると別の画像に変わります。


 2006年11月24日(金)。約5年ぶりの銚子電気鉄道(以下銚子電鉄)訪問は犬吠駅から始めました。煎餅他の購入はのちほどということで、早速1日乗車券の「弧廻手形(¥620)」を手に、折り良くやって来た外川行きに乗車しました。外川までは一区間、所要時間は2分ほどです。
終点外川の駅舎は昔ながらの佇まいで、ここに関しては普通にドラマや映画のロケに使えそうです。
 駅や車内にはご覧のような張り紙がありました。

 「デハ701の検査を開始することが出来ました。」

 年の瀬を前に、とりあえずひと安心というところ。但し今後検査を必要とするのは1両だけではありません。予断を許さない状況に変わりありませんね。
 なにせ平日の昼間はこの乗客数ですし・・・ 名誉のために付け加えますが、これほど閑散だったのは末端区間だけでした。
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外川、笠上黒生他(16.94MB 3分18秒)
 動画の方は外川発車から僕の下車した観音までをまとめてみました。
 難読駅の笠上黒生(かさがみくろはえ)では上下列車の運転士同士が「票券」の交換。原始的ながら正面衝突を回避するための安全確実な方法であります。
 観音で降りたのは言うまでも無く鯛焼きを食すためです。某鯛焼きソングが大ヒットした頃からの当駅の名物ですね。鯛焼きなら全国どこでも買えるよ!ってのは言いっこなしです。今回はたこ焼きも所望して増収にちょっぴり貢献しました。

 まもなく僕の乗車したデハ1001の折り返し列車が到着します。走行シーンを撮影がてら銚子電鉄本社のある仲ノ町まで徒歩で移動することにしました。仲ノ町は銚子方の隣駅で駅間距離は600mですから全く苦になりません。
動画
観音−仲ノ町間(7.07MB 1分22秒)
 デハ1001は走行シーンと言っても殆ど観音到着直前の位置で撮影しました。
 そして路地裏的な通りを進むと、ほどなく場内信号機が目前のものとなり仲ノ町に到着。駅待合室は煎餅発送用のダンボール箱で埋め尽くされ、嬉しい悲鳴が聞こえてきそうでした。ニュース映像で予習済みだったとはいえ本当にこうだったのね・・・・ 宅配の場合、○ヶ月待ちらしいから幾ばくかのガソリン代と高速料金を投資するだけで現地購入できる我が身は恵まれてます。
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仲ノ町、犬吠(4.73MB 55秒)
 乗車した外川行きは吊掛式のデハ801。独特の駆動音を楽しみながら犬吠に戻りました。
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君ヶ浜付近、笠上黒生(11.56MB 2分15秒)
 犬吠駅構内で煎餅やら日本酒やらをシコタマ購入したあと「地球が丸く見える丘展望館」へ。前半はその屋上で強風下撮影したもの。ウォーリーならぬデハを探せ状態です。君ヶ浜に到着する様子をなんとか撮影できました。

 締めくくりとして上下列車の交換を撮影すべく笠上黒生へ。駅前に通じる道は「なんじゃこりゃ!」の生活道路でした。ある意味秘境駅以上に発見困難ですよ。この細い道はナビに表示されないため、南側の道路を右往左往してしまいました。
 構内の片隅で朽ち果てかけている車両は1999(平成11)年3月31日付けで除籍となったデハ101です。

 ご存知の通り(?)僕が訪問したこの日、関東運輸局より銚子電鉄に鉄道事業の改善命令が発せられました。2ヶ月以内に措置状況を報告し、改善が認められなければ運行停止もありうるという厳しいものです。
 しかし老朽化の進んだ施設の改善に要する金額は5億円と報じられており、もはや煎餅やグッズの販売で賄える領域を越えていると言えます。
 銚子電鉄のような一事業主のみならず、夕張市の財政破綻など多くの地方行政が窮地に立たされている現在。将来を見据えて本当に必要なものを絞込み、またあるものは必要だが切り捨てざるを得ない状況なのが、豊かなようで実は巨額の負債を抱える我が国の現状なのでしょう。

 ところで銚子電鉄訪問を単発に終わらせると、
 「なんだ。お前もただのミーハーか?」
 と思われそうですので、支援の気持ち+プライドを掛けて再訪したいと考えています。
 ご覧いただきありがとうございました