青森駅5番ホームに「はくつる82号」が入線。  「帰省ラッシュ」。
 その言葉をTVや新聞で見聞きするたび“帰る場所”が遠くにある友を羨んだ幼い日の事を思い出す。
 何の因果か今では私も故郷から遠く離れて暮らす身となり、ラッシュに沸く博多駅新幹線ホームの映像は、望郷の念を抱かせる存在に変貌している。


 2001年8月16日(木)。涼やかな風が、ここまでの途次に被った猛暑を忘れさせてくれるかのような、20:30のJR青森駅だった。
 いわゆるUターンのピークはまだ先で「はくつる82号」の発車する5番ホームには、帰省客らしき人影よりもカメラを手にした鉄道ファンの姿が目立つ。


 左の写真:青森駅5番ホームに入線する『はくつる82号』。
 当日の編成 (青森運転所所属N21編成)
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車
クハネ
583-8
モハネ
582-106
モハネ
583-106
モハネ
582-100
モハネ
583-100
サロ
581-32
モハネ
582-94
モハネ
583-94
クハネ
583-17
←上野方 青森方→
発車案内  「はくつる82号」は下り81号と共に、今や貴重な存在となってしまった国鉄色の583系電車が充当される臨時寝台特急列車である。冒頭の「鉄道ファンの姿が目立つ」のは主にそのためだろう。
 今夏の運転期日は8/11、8/15〜18(青森発基準)。お盆休みの“一般的な”開始日である8/11(土)運転分は例外として、Uターン客を対象に組まれた日程である(下り81号は8/9〜12(上野発基準)運転)。
入線の時  20:40。「はくつる82号」が入線した。
動画
青森(5.54MB 2分08秒)
(※短縮版  640Pixel×480Pixel 11.72MB 1分04秒)
見送りの人影は少なく・・・  やはり鉄道ファンの含有率が高いのか、ホームでの見送り人はまばら。明後日辺りは状況も変わるだろう・・・・
動画
青森−東青森間(2.21MB 51秒)
 定刻の21:00。折畳式の扉が閉じる音がかすかに聞こえたあと、列車は上野に向けて発車した。

 続いて車掌の一連の案内が流れた。そして最後にその放送が本日最後である旨を告げて締められた。
野辺地にて  最初の停車駅野辺地で、家族連れが幾組か乗車した。
 赤ちゃんを抱えた母親もおり、ご苦労なことだ。
 かつては当たり前に見られたそんな家族連れ客も、飛行機利用が一般化した昨今では少数派と思われる。
 何よりこの583系は機能一辺倒で、(ごく小さな)子連れ客や身障者などを念頭に置いていない感があるアメニティレベルだ。昭和40年代初頭に生まれた車輌に求めるのは酷なことではあるが。
通路はしばし混雑。  「ここかな?・・・ここだ。」
 狭い通路に戸惑いつつ、指定の寝台を探す姿は正に一昔前の風情。静かだった車内が、ややざわめく。
 八戸に到着。新たな乗客が数組加わった。